2010年9月2日木曜日

第二百三十九夜/リスアカネ

 今夜は少しさわやかに赤とんぼの仲間。このトンボ、見事にシッポ(といってもこれは腹部)が赤くなったので高々と持ち上げて「どうですか綺麗でしょう」とパフォーマンスしてるんではない。トンボもさすがに暑いらしく、なるべく太陽から受ける熱を最小限にとどめようと体の向きを調整している。暑いからといって木陰で休む訳にはいかない事情がある。成熟した雄である以上は水域近くに縄張りを持ち、他の大型の赤とんぼであろうと他者が侵入してきたら追い出さないといけないのだ。この赤とんぼは和名をリスアカネと言う、かわった名前である。ネズミ目リス科のリス(栗鼠)とは全く関係がなく、英国のトンボ学者の名に由来するもの。他の赤とんぼのように遠くはなれて山のてっぺんまでいくことは無く、羽化後も羽化水域の近くに留まり摂食活動を行う。Photo:2010/08/31 @京都御苑、京都市

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