2009年5月10日日曜日

第八十一夜/アナグマの死から想像したこと


 小学校のT先生の運転する車で近江八幡から能登川図書館に向う道中、車道前方に交通事故死のタヌキを見つける。横を通り過ぎる瞬間、タヌキではなくアナグマ(正式には、ニホンアナグマ)と判った。しばらくして、やはり気になる。T先生にお願いして車を止めて頂く、車を農道に駐車して歩いて現場に戻る。(車で少し通り過ぎたと思いきや結構、距離があった)やはり事故死の野生動物はアナグマだった。大きさは柴犬(またはビーグル犬)の首と手足を短くした感じ。頭部から左前脚あたりに血が少し付着していた。体には大きな損傷は見られない。軍手をはめて(幸い近くに落ちていた)、アナグマを道路上から歩道脇の草むらに移した。性別は確認していないが、雌かもしれないお腹の大きさが目立つ。鼻先から目周辺にかけて皮膚に感染症らしき様子。体はまだ柔らかく、血痕も乾いていない。昨夜から今朝にかけての事故だろう。道路に出て来て車にひかれるカエルでも探していたのだろうか、はたまた道路周辺の水田・里山間の移動時に運悪く車に接触してしまったのだろうか。いずれにしてもこのような場所にアナグマが生息していたことに驚く。近年、「ミニチュアダックスフント」が人気だが、この「ダックス:Dachs」がドイツ語でアナグマ、「フント=犬:Hund」を意味している、つまりダックフンドは「アナグマ犬=アナグマ狩りの犬」と言うことになる。こんな場面に付き合って頂いたT先生に感謝。Photo:2009/05/10 @滋賀県近江八幡市白王町、(上)事故死のアナグマ、長命寺から大中に向う白王町の(近江八幡彦根線の)路上(昼夜車の往来が多い)。(下)爪が発達した前脚。

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