2009年5月19日火曜日

第八十七夜/モノサシトンボ


 今朝は、京都自然観察学習会の西台先生がされている京都御苑の定点観察会に公園協会の杉林さんと共に参加。トンボ池ではカエルの声が多く聞こえる。池縁の草地には、モノサシトンボを沢山見る事が出来た。このトンボ、頭の先から尾(腹部)の先まで4cm〜5cmほどのイトトンボの仲間、腹節の模様が「ものさし」の目盛りのように見える事が名の由来。トンボが餌とする小さなハエやアブ、トンボを餌とするムシヒキアブやクモ・・・そしてそれらの昆虫を餌とするカエルや鳥など、樹林に囲まれた小さな水辺にも多様な生きものが棲んでいる。西台先生は野鳥の息づかいにアンテナを張って、僕は飛びすぎる蝶の存在が気になる。それぞれのアンテナ(センサー)の張り方が違って面白かった。多くの生きものの存在を知るには、こちらも足の裏から頭のてっぺんまでアンテナを張り巡らしておくことが大切なんだろうなと・・・。「ゲゲゲの鬼太郎」が妖怪の存在を感じる時に髪の毛が逆立つシーンがあったが、気持的にはそんな感じ。写真の一番下は、モノサシトンボの脚の拡大。全ての脚が櫛(くし)の様になっている。飛びながら小さな昆虫をこれで抱え込んで捕らえてしまう、いわば捕虫網の役割を持っている。Photo: 2009/05/19 @京都御苑・トンボ池

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