2009年5月14日木曜日

第八十四夜/ヨコヅナサシガメ

 写真のカニの様な虫は、ヨコヅナサシガメというカメムシの仲間。名前の「ヨコヅナ」は成虫の腹部の模様が関取の「横綱」の化粧回しに似ているから、「サシガメ」とは「刺す(肉食性の)カメムシ」の意味。ちょうどこの季節、コナラやサクラの落葉樹の樹皮の間に集団で見ることができる。赤い体の虫は、ちょうど幼虫が脱皮して成虫になったばかりもの。しばらく経つと中央上の黒白の縞模様(成虫)のように変色する。右の小さなものはこれから脱皮をする幼虫。他の昆虫を捕らえストロー状の口で体液をすってしまう。いわば流動食なので顎(あご)が発達せず細長い顔をしている。う〜んなんとも恐ろしい。ヨコヅナサシガメは外来種と考えられている。在来種でヤニサシガメと言うのもいる。Photo:2009/05/12@滋賀県近江八幡市八幡山公園

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