2009年5月20日水曜日

第八十八夜/ジョウカイボンってなんや?

 ジョウカイボン・・・変な名前だ。名の由来は平清盛の法名「浄海坊」、かつてジョウカイボンは、皮膚炎を起こす毒性のカンタリジンを持つカミキリモドキと混同されており、熱病で死んだ平清盛の名前に結びつけたと言われている。昔、この虫はカンタリジンを持っているのでけっしてつぶさない様にと教わったが、今回調べてみるとこれは「カミキリモドキ」の話しであってジョウカイボンは持っていないらしい。つまり僕は長い間、すっかりジョウカイボンに騙されていたと言う訳である・・・が(この呪縛で)今もやはり触る事は避けている。これが「擬態」の効用である。カミキリモドキに似る事によって捕食者(とちょっかいを出す生きもの)から身を守っているというわけだ。今の時期は、ハルジオンの草地、エノキやサクラの葉上など、どこでもよく見かける。カミキリムシに似ているが体(前翅)が柔らかく、花の蜜や小さな昆虫を食べる。カミキリムシよりもホタルに近い仲間。写真をよく見ると左上にもう一頭の虫が写っている、これは同じ仲間の「セボシジョウカイ」。黄色い体に黒い斑紋がある。Photo:2009/05/19 @京都御苑・母と子の森

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