2009年5月22日金曜日

第八十九夜/カゲロウの夜

 夜遅く鴨川に架かる橋を歩いていたら欄干にたくさんのカゲロウの亜成虫(フタスジモンカゲロウか?)がとまっていた。体はまだ白く柔らかいが目だけはしっかりと黒い、前脚をピンと前方に伸ばしている姿勢が面白かった。カゲロウの幼虫は水底から水際または水面に浮上して羽化する、水面から飛び立った亜成虫はその後、一日後にもう一度、脱皮をし完全な成虫となる。成虫の形になってもう一度脱皮するという珍しい変態をする。成虫は食べ物を一切摂らずに交尾・産卵を終え1日程度で寿命を終える。橋の上から川面を見下ろせば大きな魚(鯉かナマズか?)が浅瀬を泳いでいるのが見えた。カモも元気に泳いでいる。水底から水面に浮上し羽化するカゲロウを狙っているのだろう。カゲロウの仲間は、成虫も幼虫も優れた釣りの疑似餌(毛針)のモデルになる。Photo:2009/05/22 午前0時頃、写真の右上の灯りは地下鉄の出入口。@京都市鴨川(川端丸太町)

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