2009年8月4日火曜日

第百二十八夜/ハグロトンボ

 ハグロトンボ・・・僕は子どもの頃、このトンボの名を「おはぐろとんぼ」と教えられた。当時、時代劇を見ていて女性が「お歯黒」を付けていたこと、そしてそのお歯黒がけっこう不気味なお化粧だったこともあって、このトンボの名の「お羽黒」をすっかり「お歯黒」と思い違えてきれいな体なのに不気味な名前だな〜と思ってしまった(*注1)。ハグロトンボは、薄暗い林床部をふわりふわりと飛んでいる。飛んでもすぐに下草などに止まる、しばらくするとゆっくり4枚の翅を開き、一瞬で閉じてしまう動作が特徴的。成虫になったばかりの未熟な個体は、近くに水辺が無い場所(庭や神社の境内など)でもけっこう見つけられる。
Photo:2009/08/03 @京都御苑、京都市 
*注1:翅の黒さは「お歯黒を塗った様な」との意味もあるようだ。

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