2013年8月31日土曜日

第五百二十二夜/生き残ることの大変さ

 写真を整理していたらアオバズク(Ninox scutulata フクロウの1種)の羽の散乱シーンを思いだした。忘れていた訳ではないが、その時は結構ショックであまり見たくなかったからである。鳥が補食された痕跡はいくども見ているのでさほどのショックは無いが、ここのところアオバズクが狙われるケースが少なくないからである。狙う相手は、痕跡からおそらくオオタカであることは間違いない。アオバズクは個体数の少ない鳥である、にも関わらず、補食されるケースが割合として多いと言う事は、昼間は枝に止まり休むアオバズクはオオタカにとって捕らえやすい獲物なのか、それともアオバズクを補食すること、居場所を覚えた個体がいるのだろうか。いずれにしてもこの貴重なフクロウの1種を狙わず個体数の多いドバトや他の野鳥を捕らえたらよいと思うのだが(多分、日常的な獲物はドバトだろうが・・・)、これは人間の勝手な言い分であって、野生生物である以上、自分にとってコストがかからない獲物を狙うのが一番合理的である。他の小鳥や小動物を狩るアオバズクと言えども生き延びる事はたやすくないのである。合掌。Photo:2013/06/11 @京都御苑、京都市

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