2013年8月3日土曜日

第五百八夜/南から来た? ツマアカベッコウ

 見かけた事の無いベッコウバチが大きなクモ(アシダカグモ Heteropoda venatoria)を運ぶ現場を見る。腹部先端のオレンジ色の特徴から ツマアカベッコウ( ツマアカコブベッコウ) Tachypompilus analis と判る。他にも、このベッコウバチは、本来、南西諸島が分布域の北限だったそうだが。温暖化で北上してきたと言う・・・真相はわからないが、どうりで見た事が無い訳だ。ハチは、大きなクモを神社の壁の上まで運び上げようとしている。ただ、獲物が大きく、かつ壁表面は漆喰で足場が滑るためだろう、クモ共々何度となく地面に落ちてしまう。それにしても母蜂の根気強さには驚かされた。このベッコウバチは捕まえた獲物に麻酔を施し、岩の隙間などに堆積したわずかな土に蜘蛛を埋め産卵するらしい。獲物のクモは麻酔をかけられたまま眠り、ハチの幼虫に生きたまま喰われる。Photo:2013/08/03 @京都御苑、京都市

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