2014年4月23日水曜日

第六百夜/夏の鳥・キビタキ

 一匹のキシタアゲハ(東南アジアに生息する大型のアゲハチョウの一種)が 樹々の間を舞っているかと見間違うほどに蝶のような飛び方をする小鳥がいた。その飛び方は音もなく軽やかで、時おり黄色い体色が見える。近づくと一羽のキビタキ(Ficedula narcissinaの♂がクスノキの横枝に止まっている。時々ふわりと飛び立ち、飛んでいる昆虫を上手く捕らえていた。この鳥、樹々のてっぺんでも地面でもなく、ちょうど中間の高さの辺りを生活の場としているので意外に観察し易い。「キビタキ」という名(黄色いヒタキ)の通り、喉と腰の辺りの色がオレンジでとてもきれいだ。

追記:ヒタキの語源は〈火叩き〉または〈火焚き〉といわれ、ヒタキ類の多くは火打石をたたきあわせる音に似た「ヒッヒッ,ピッピッ,カタカタ」という声をよく出すことによることから。
 Photo:2014/04/23 @京都御苑、京都市

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