2013年10月1日火曜日

第五百四十六夜/水浴びをするアオサギ

 今日は、鴨川の端でお昼のサンドイッチを食べた。川を見ていると、少し離れた瀬でアオサギ(Ardea cinereaが水浴びを始めた。それは見るからに気持ちよさそうな水浴びだったので写真を撮ろうかとカメラを出したらこちらを意識しはじめた。アオサギは肉眼で見ている分にはいいのだが、双眼鏡やカメラをだすと途端に警戒心が強くなる。サンドイッチを食べて横向きながら視界の隅で観察する。すると水浴びを再会する・・・そして隙を見てカメラで撮る,この繰り返しだ。驚いた事には、アオサギが水浴びをすると体の周囲にグレーの細かな泡と汚れが水に溶け出すのだった。最初は水中で糞でもしたのかと思う程の汚れが漂った。しかし何度も見ているうちにどうもそれは糞ではなく羽の汚れの様だ。それにしても汚い。何度も水につかり、バタバタと水を浴び、クチバシで翼の羽の一枚一枚を、そして脚の指先で首筋を気持ちよさそうにかき、やがて近くの岩の上に移り体を乾かしはじめた。さらに興味深い事は、今度はコサギがまったく同じ場所に来て、同じ様に水浴びを始めた。広い川のどこでも水浴びは出来ると思うのは人間の思いで、実はサギにとって水浴びポイントと言うものがちゃんと存在するらしい。Photo:2013/10/01 @鴨川、京都市

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