2013年10月10日木曜日

第五百五十二夜/不思議な色の蛹

  偶然に自然状態でのクロコノマチョウ(Melanitis phedimaの蛹を見つける。蝶の蛹を自然下で探す事は簡単なことではないが、ふとしたきっかけで見つける事はたびたびある。自分の目が意識の外で絶えず探しているのかもしれない。クロコノマチョウの蛹は、透明感のある美しい鮮やかな黄緑色で、光にすかせば翅脈だけがうっすらと浮かびあがり、体自体はゼリーのように透けてしまう感じ。多くの蝶の蛹と同様にこの蛹も硬いのだが、その質感はとても柔らかなイメージである。どことなく品のよい和菓子の様である。どうすればこのような色が生まれるのか不思議だ。Photo:2013/10/09 @京都御苑、京都市

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