2011年1月18日火曜日

第二百六十四夜/アオジ


 冬鳥の中には人への警戒心が弱いものも少なくない。そんな小鳥は羽の様子や顔の表情もよくわかり、こちらが不用意に動きさえしなければ長時間観察することが出来る。写真の小鳥も同様で、2m程まで近づくことができた。こちらとの距離が2mを切ると3m程向こうに行ってしまう。種名を「アオジ」というスズメ程の大きさの鳥である。地面で草木の種をついばむことに余念がない、がその動作は絶えず体の向きを変え、ついばんだ種を食べている時は地面から頭を上げて周囲を見ている。これは一羽で行動する小鳥がもつ共通の動作のように思える。少ない植物の種子をついばむには単独のほうがよいのだろう、しかし単独行動のリスク、つまり外敵を察知しずらい。餌を群れでついばみ外敵に対しての防御をするか。それぞれの小鳥たちの活きるための力を見る気がする。Photo:2011/01/16 @京都府立植物園

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