2011年1月1日土曜日

第二百五十九夜/謹賀新年・雪に思うこと

 今冬初めての降雪、さっそく日常のフィールドでもある京都御苑に出向く。積雪は10cm少し。これだけの降雪は久しくなかった。樹林地を歩くもほとんど生きものの気配はない。時折、カラスやヒヨドリが飛び去る。この降雪で命を落とす鳥もいるだろうなと思いながら、頭上から落ちてくる雪や小枝に注意し歩く。時折、近くで遠くで枝の裂ける音のすぐ後に大きな音をたてて落枝が地面の落ちる。街中の樹林は降雪に弱いらしく、大きく水平に張り出した枝は地面に触れるように垂れ下がり、頭上の大きな枝は雪の重さに絶えかねて裂けてしまう。雪で出来た幹の傷は新しい生きものの住まいとなり、落枝も同じになるだろう。山間では、積雪で多くの若い鹿が死ぬだろう、そしてこれも他の生きものの糧となる。雪は新しい命を生み出すことにつながる。Photo:2011/01/01 @京都御苑

0 件のコメント: