2011年1月11日火曜日

第二百六十二夜/ルリビタキは幸せの青い鳥か?

 冬を越すために渡りの途中で立ち寄る小鳥、春までとどまる小鳥。冬鳥の顔ぶれも落ち着いてきた。そのような小鳥の中にとても臆病な種や個体、逆に人間を警戒しない種や個体がいて興味深い。今日、出会ったルリビタキは他の小鳥よりも人見知りしない種類だが、写真の個体はとりわけ馴れ馴れしい。それというのも野鳥の写真を撮っている方々が餌付けをしているから。人気の個体ほど餌をもらえるので近くまでやってくる。そしてこちらを見て餌を催促するような声まであげるのだ。僕は野生の生きものへの餌付け行為は控えるべきと考える。しかし当の僕も子どもの頃、餌を与えていろいろな生きものを見てきた。だからあまり偉そうなことは言えない。
 幸せの青い鳥・・・このような小鳥が近くにやってくる、見ることはすばらしい。それ以上にこの小鳥が自由に暮らす森がここにあること、そしてこの森で時間を過ごせることが幸せと思えることが本当に幸せなんだろうなと・・・わかったようなわからないようなことをこの鳥を観ていて思った。このルリビタキ、一見きれいでかわいいのだが、よく見るとその目はやっぱり野生。写真の個体は♂。Photo:2011/01/11 @京都御苑、京都市

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