2009年1月25日日曜日

第五十一夜/所変われば色変わる・赤いツマグロオオヨコバイ

 僕たちの暮らす身近な場所であればどこでもと言うほど見かける昆虫にツマグロオオヨコバイと言うセミの仲間がいる。成虫は,全体が緑色で頭の部分に黒点そして羽の端部に黒い紋がある。この虫の幼虫は黒紋は無く,黄緑色の体の形から「バナナムシ」と呼んだりもする。東南アジアのブルネイの熱帯雨林の森でもこのツマグロオオヨコバイ見かけた。但し見つけたのは,赤いツマグロオオヨコバイ。日本の緑色のものとは種類が違うと思うが,色を除けばその他は大変に良く似ている。止まっているのは,バナナの葉っぱだから赤い体が逆によく目立ってしまう。この体色からすると普段は,赤い葉か赤い葉柄(葉っぱの付け根の部分)を持つ植物にいるのかもしれない。この小さな昆虫の仲間は,特定の植物との関係を強く持ち,世界中のあらゆるところにいるらしい。同じ種類でも,所変われば色変わると言う事もあるかもしれない。詳しい名前を探る事もこれからの楽しみ。【2009/01/26】Photo:@BANGAR,BRUNEI 2009/01/15

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

初めまして。

この虫の種全体でのタフさには感動すら覚えます。
本当にどこに行っても見掛けますものね。

ブルネイにも似たような仲間がいるとは、
新しい発見でした。

KEROG さんのコメント...

熱帯雨林に入ると目につくのは本当に一握り以下の生きもので、他の多くの生きもの達はどこかの葉陰からこちらの様子をうかがっているのかもしれません。まだまだ知らない事ばかりです。