2011年5月18日水曜日

第二百八十六夜/ムクドリとミミズ

 葵祭りを観に京都御苑に行く。祭りの後、御苑を散歩。松林の草地でムクドリが大きなミミズを仕留めたようだ。見ているとなかなか苦戦している。食べずにぐるぐると振り回している。半分に切ろうとしているのだろうと見ていると、なんと振り回している間にミミズの両端をくわえることに成功。つまり輪っか状にくわえたかったのだ。なかなか器用だ。やっと輪っかにしたところで、今度はまっしぐらに林めがけて飛んで行ってしまった。きっと巣にはお腹をすかせたこども達が待っているのだろう。葵祭の観覧の最中に後ろのご夫婦「あの人より、トンビの方がきれいだね・・・」。なにも人とトンビを比べることは無かろうにとその方向を見ると、時代装束の列の上にはトビが風に乗っていたのだった。確かに暑い中ではあるがだらだらとやる気無く歩く祭り人よりもトビの方が明らかに美しい身のこなしで新緑の空を舞っていた。判らないでもないご意見だった。Photo:2011/05/15 @京都御苑、京都市

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