2010年10月17日日曜日

第二百五十二夜/アオサギの若者

 そろそろ御苑にも冬鳥がやって来た。池にはマガモがずいぶんと休んでいる。来園者の中にはこのカモ達に餌をあげる人も少なくない。もちろん餌はたいていパンだけど。鴨と鯉がひしめく水面にパンを投げる人を見ると、遠くにいたアオサギの若鳥が近くに舞い降りた。人を怖がる気配もない。カメラをむけてもおかまいなしだ。彼(彼女?)のお目当ては水面のパン・・・だけど脚が届かない水深だから、近くにパンが流れてくるのを待つしかない。もちろんそんなことはあり得ない、そのまえに鯉が食べてしまうから。でも偶然に風で近くに飛んでくる時がある。そんな時はすかさずパクり・・・以前もアオサギがパンを食べるのを見た。これは驚いた。サギは動物食のはず、餌が獲れないとパンで空腹を満たすのか。このアオサギは今年生まれの若鳥・・・新しい食習慣は若者から?さてパンの味をしめたこの若鳥が今後どんな習慣を身につけるのか興味深い。よく見ていると餌を獲る前に一瞬、瞳孔が小さくなる、一見クールな彼だけど表情も結構豊かである。Photo:2010/10/17 @九条池、京都御苑、京都市

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