2012年10月15日月曜日

第四百二十二夜/里山の神・ミドリセンチコガネ

 栗東の里山で森遊びワークショップ。誰かが拾い置いたミドリセンチコガネ(オオセンチコガネの緑色型 Phelotrupes auratusの亡がら。まだ生きているようにきれいに輝いている。ミドリセンチコガネは鹿、イノシシや他の獣糞などを食べるフンコロガシの仲間(糞食性のコガネムシ)。この仲間でもある「スカラベ」は古代エジプトでは、その習性が太陽神ケプリと近似したものであることから同一視され、再生や復活の象徴である聖なる甲虫として崇拝され、スカラベをかたどった石や印章などが作られた。ここ栗東の里山では、ミドリセンチコガネの亡がらになった後も輝く力を観ると、こいつを地面に埋めておくとやがて新しい命となって現れる気がしないまでもない。森を見ていると餌を探して地面すれすれに飛ぶミドリセンチコガネがいた。丸い体で頭でっかちだけど意外に飛ぶのが上手い。Photo:2012/10/13 @栗東、滋賀県

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