2016年3月18日金曜日

第八百二十七夜/ヨシ焼きとトビ

 今日、西の湖の近くのヨシ原でヨシ焼きがあった。ヨシ焼きの終わった草地は真っ黒の灰に包まれ所々煙を発している。手をかざすとまだ熱を感じる。周囲には、ツグミ、イソヒヨドリ、モズ、アオサギ、ハシボソガラス、トビなどがやって来て、火にまかれた昆虫やカエル、ネズミを探している。彼らも経験上、餌を得られることを知っているのだろう。今日は、それ以上に興味深い行動を見た。ヨシ原に火が放たれると急速に炎は大きくなり、同時に煙も生まれる。周囲を飛んでいたトビ(Milvus migransがこの煙のなかを舞いはじめた。煙に燻されるために飛んでいるように見えた、「煙浴」とでも言おうか。時間と共に煙は上昇気流を生み、トビ達はこの上昇気流を利用して高度をどんどん上げて行った。果たして、煙浴のためにやって来たのか、上昇気流を目的にやって来たのか判らない。そのどちらも必要だったのかも知れない。理由は判らないが、彼らが人間の行動を利用していることは確実である。Photo:2016/03/18 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

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