2014年6月3日火曜日

第六百二十八夜/ヤブ蚊のシーズン・ヒトスジシマカ

 フィールドに出るとヤブ蚊が増えて来た。ちょうど手の甲に止まったので、その吸血シーンを撮る。蚊の口つまり、皮膚に差し込む針を挿入する時は、ほんのすこし痒みを感じるがその後はなにも感じない。もし蚊に刺された痒みが持続すれば、蚊は即座にバシッと叩き殺されてしまう。母蚊にとって卵を産むための大切な食事、命がけなのである、ここで殺されてはまずい、そこで彼らは考えた。人間に気づかれて殺されないように痛みを麻痺させ、血が固まらないように唾液を注入してからゆっくりと吸血して、十分に血を吸った後はもったいないので自分の唾液も吸い取り飛び去ろう・・・・ところが時に人間は蚊に気づいてしまう。蚊は不十分に、つまり唾液を人の体内に残して逃げてしまうか叩き殺される。そうすると体内で唾液がアレルギー反応を起こし、その結果痒みという感覚を生じさせる。
だから、いい感じで吸血しているところをへへっ・・余裕だぞと「
バシッ!」とすると、逃げられた悔しさと共に最大のかゆみが襲って来る。蚊に刺されたら、十分に血を吸わせてあげればかゆみは全然残らない。あなたはどちらを選びますか? 
写真の蚊は、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus、背中の模様が名前の由来。ちなみに♂は吸血しません。Photo:2014/06/03  @京都市
 

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