2013年3月28日木曜日

第四百五十三夜/シマアジと言う名の鳥

 
 西の湖に近い蛇砂川でカモ類を観ていると一羽だけ見たことのないカモがいた。周りには、オオバン、バン、カイツブリ、キンクロハジロ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、カルガモが水面を漂っているが、この一羽だけものすごく警戒心が強い、浅瀬の草むらから出てこようとしない。体の紋様も手伝って、動かないとほとんど居場所を見失う。他のカモなら最初、こちらに警戒はするものの、ある程度の距離を保てば自然な行動を観察できる。でもこれは違った、双眼鏡で見るとこちらの様子を終始伺い、まったく動こうとしない。調べてみると体色の特徴からシマアジ(Anas querquedulaの若いメスと判る。春秋の渡りの時期に全国で記録されるが、全体の数は多くないようである。この個体も北への渡りの途中で立ち寄ったのだろう。Photo:2013/03/27 @西の湖、蛇砂川、近江八幡市、滋賀県

0 件のコメント: