2013年3月27日水曜日

第四百五十二夜/ヨシ焼き

 先月までハイイロチュウヒが舞っていたヨシ原に火が入った。このヨシ焼きは、ヨシズの原材料となる良質なヨシを育てるため春の新芽に障害となる立ち枯れたヨシや刈り取り後の不要な草葉、ヨシ以外の植物を除くため。その他、病害虫の駆除、土壌改良、もう一つは樹林化を防ぐというもの。風の強さと方向を見定めて約1ヘクタールの原に火が放たれた。火は徐々にヨシ原に広がり、真ん中辺りでは時折高さ10mほどの竜巻状の火柱になる。ものすごい迫力。火が落ち着いて来ると、トビが現れ獲物を探している。火に追われたネズミやカエルを狙っているのだろう。やがてヨシ原の外縁の水路で火が収まりヨシ原一面が焼け野原状態になるとカラスが獲物を探す様に歩いていた。ヨシ焼きも終わる頃になり一台のミニパトが現れた。警察官がヨシ焼きをやっていたおじさん達に事情聴取。誰かが通報したのだと言う。事前に地元の警察と消防署に届け出を済ませているので、両者この事情聴取は毎回のことらしい。通報されたら、一応対応しなければならない。このヨシ焼きが終わると一雨毎に暖かくなり、この黒々とした焼け野原もきれいな新緑で覆われる。Photo:2013/03/27 @丸山、近江八幡市、滋賀県

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