2009年9月17日木曜日

第百四十六夜/アカスジカメムシ

 カメムシの仲間は、形も面白い、色もきれいなものが多いのに・・・どうも過小評価されるきらいがある。そればかりか「不快生物」のレッテルを貼られている。その訳は、多分「臭い!」の一言だろうな。しかしカメムシに代わって弁護するならばそれは「あなたがちょっかいを出す」からである。しかも実体験としてカメムシの匂いを嗅いだ人はいるのかな?つまり多くの場合は、「カメムシ=臭い」のイメージが「ウワサ」として伝えられるようだ。(東南アジア料理で欠かせないパクチー=コリアンダーの香りと大差ない)さて今日はそんなことは忘れて、アカスジカメムシを観てみよう。頭の先からお尻の先までまっすぐに通った黒と赤のストライプが実にシャープなデザインできれいである。だれがデザインしたのか聞きたいところである。まあっ「ピエロ」と言われればそれも近いが、実にしゃれたデザインだと思う。このしゃれたデザインは日本の本州で見られるカメムシ・ベスト3にはいる。秋なるとセリ科の植物の花穂や、種子の汁を吸っている場面がよく見られる。写真はフェンネルの花にやってきたアカスジカメムシ(上が成虫、下が幼虫)。ちなみにカメムシをつかむ時には、お腹(お尻)ではなくて肩部の出っ張りを両側からつまむとけっして臭くはありませんよ。Photo:2009/09/14 @京都府立植物園

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