2009年9月13日日曜日

第百四十三夜/幼虫から蛹へ(ツマグロヒョウモンの前蛹)

 ふと立ち寄った道ばたで一休み、まわりにはこれといった虫も見当たらない。田んぼの水路をのぞくとちょうど目の前の草に毛虫が一匹ぶらりとさがっている。これはツマグロヒョウモンの前蛹(ぜんよう)、つまり幼虫が蛹になる前の状態。このあと幼虫は脱皮して蛹となる。このようにぶら下がった状態の蛹を「垂蛹(すいよう)」といい、アゲハチョウの様に枝や壁に垂直にとまり背中にまいた糸で体を支えた蛹を「帯蛹(たいよう)」という。この幼虫、今夜には蛹化(幼虫から蛹への脱皮)するに違いない。ヒョウモンチョウの仲間の蛹は、淡い褐色の体に金属的な光をもつスポット模様がありとても不思議で美しい。Photo:2009/09/13 @坂本、滋賀県 
注:成虫は「第七夜」をご覧下さい。

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