2015年3月18日水曜日

第七百七夜/モズのペリット

 枝に休むモズの♂を観察していると、口からぽとりと何かを落した。きっと捕らえた甲虫類の頭かなにかと思い、地面を探す。「ブツ」を見つけるにはそれほど時間は必要なかった。長さ2.5cm、太さ8mmほどと意外に大きかったからである。しかもそれは甲虫の頭部ではなく、まだ湿り気のあるペリット(pellet)だった。ペリットとは、鳥類が獲物などを食べたあと消化できない羽(翅)や脚部、骨などを吐き出したものである。モズのペリットを拾えるなんてラッキーである。拾い上げよく見ると、カメムシやゴミムシの前翅らしいものが沢山含まれていた。アルコールに漬け、細かくするとなにが含まれているかが判る。つまりモズの食生活が判るのである。ちなみに匂いを嗅ぐが無臭だった。Photo:2015/03/17 @京都御苑、京都市

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