2014年2月7日金曜日

第五百六十八夜/ハシボソガラスとニゴイ

 現在、岡崎(京都市左京区)を流れる疎水の水が抜かれ浚渫作業が行われている。上流の白川から流れて堆積する砂の浚渫や護岸の石積み補修のために冬期に行われる。ブラックバスやブルーギルなどの魚の駆除も兼ねているようである。普段この水辺で暮らすカモ類やサギにとってもこの水抜きは都合がいいらしく水深が浅くなった場所で餌を採っていた。中でもこのハシボソガラス(Corvus coroneは新鮮なニゴイ(Hemibarbus barbusを拾ったらしく。大きな魚体に止まり肉を食べていた。しかしウロコが硬いらしく、鰓の穴からクチバシを入れて食べていた。獲物の魚は大きく重いのでカラスの力では容易に裏むけられない。するとどうだろう、起用に片足で魚の一部を押さえ、水流の力をかりて簡単にこなしてしまう、しかもこれを繰り返す。さすがカラスである。ニゴイは、コイに似ているが「カマツカ」に近い仲間、春が「旬」と言うことなので少し早めの旬を楽しんでいるといったところである。近くの樹上では別のカラスが、すぐ横ではアオサギがこの獲物を狙っている。この魚、そう簡単には手放せない。Photo:2014/02/07 @岡崎公園、京都市

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