2015年10月28日水曜日

第七百八十七夜/ウラギンシジミ

 今朝は寒かった、陽光で体を暖めてから飛び出そう・・・ウラギンシジミ♂(Curetis acuta)。成虫で越冬し、翅表の斑紋がオレンジ色のこの個体は♂、♀は斑紋が銀色。この蝶が飛ぶと特徴である「翅裏の銀色が目立つ」と、本には書かれていることが多い。しかしこの蝶は南方系の種で、実際には東南アジアの熱帯雨林の樹冠は陽光の照る箇所と葉陰の強弱がもの凄くある、この条件下でこの蝶が飛ぶと、この陰陽のなかに完全にとけ込んでしまうことを実際に見た時に始めこの翅色の意味が判った。目立つどころか溶け込んでしまう。生きもの達の体の特徴や色は、やはりひとつひとつ意味があるのだと。Photo:2015/10/27 @京都御苑、京都市

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