2014年3月23日日曜日

第五百八十九夜/春彼岸のビロウドツリアブ

 今年もお墓参りで出会った毛むくじゃらの可愛らしい小さなビロウドツリアブ(Bombylius major、ホバリングが大変上手で、空中に完全に静止しながら非常に長い口吻で蜜を吸う姿がまるで吊り下げられているかのように見えるため、「ツリアブ」と呼ばれている。陽が陰り、少し寒くなったせいか、温まった石の上から動かない。成虫は春の彼岸の頃にのみ現れ、幼虫は土中に巣を作るヒメハナバチの仲間の幼虫や蛹に寄生する。不思議な生態である。Photo:2014/03/22 @黒谷、京都市

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