2014年3月10日月曜日

第五百八十二夜/フィールドサインが語るもの

 生きものを観る時に大切なことの一つにフィールドサイン(Fieldsign)から読み解くこと。「ある生きもの」が「その場所」にいた痕跡である。一片の羽や毛、足跡、糞、食べ痕などがそれである。雑木林に散乱していたドバトの羽も大切なフィールドサインである。写真の羽はまだ新しく濡れていない、一部には新鮮な肉片も残っていた。前々日の天候は雨、前日は小雪の状態から考えると、前日の午後または当日の午前中に襲われたものと考えられる。羽の一部が鋭く切られている状況を想像するとオオタカの食痕だろう。でもこの場所のすぐ近くに同じ程度の羽の散乱はあったが、風切り羽や尾羽の主要な部位が無いことから、この場所で襲ったものの、食べるために安全な場所に運び去ったと思う。おそらくこの近くでまたオオタカは狩りをすると想像した。Photo:2014/03/08 @京都御苑、京都市

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