2013年11月12日火曜日

第五百五十七夜/晩秋の蛾・ミノウスバ

 晩秋に発生する蛾・ミノウスバ(Pryeria sinica Moore  マダラガ科)の産卵を見る。♀はニシキギの枝先にまとまった数の卵を産み、産卵後、尾の毛束を卵の上に貼り付ける。卵はこのまま冬を越し、春にふ化した幼虫はニシキギの新葉を食べ、6月頃に蛹になる。幼虫が多発するとニシキギの葉はほとんど食べ尽くされ、夏なのにニシキギには一枚の葉も無く枝だけになってしまう姿を度々見にする。産卵する♀の近くでは、同じ様に何頭もの♀が産卵していた。近くには交尾しているペアや、尾先を背面にそらせた特徴的なポーズをとる♂も沢山いた。今日の気温は8°C、本来なら飛ぶ個体もいるはずだが、さすがに寒いのかどれも枝先でじっとしていた。Photo:2013/11/12  @京都御苑、京都市

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