2011年3月22日火曜日

第二百七十八夜/国鳥・キジ


 川岸の草地を歩いていた時、クズの枯枝の向こうから赤い顔とにらむような黄色の鋭い目が見えた。キジだ!近すぎる。こちらが動けば対岸に飛び去るのは間違いない。体をかがめ向こうが動き出すのを待つしかない。しばらくじっとしているとこちらを伺いながらゆっくりと現れた。顔の様子から先ほどまでの警戒心は伺えない(瞳孔の鋭さが消えている)。時折、地面をつつくように何かを食べている。互いの間の草がキジの顔に重なってよく見えない。欲を出してしまった・・・体を動かした瞬間にキジは小走りとともに、大きな羽音を残して対岸の葭原に飛び込んでしまった。写真のキジは♂で、顔の赤い部分(鶏のトサカにあたる)は皮膚が露出していて、耳のように見える冠羽も目立っている。これは繁殖に入っている証拠。キジはテリトリー(縄張り)が強いので多分ここにくればいつも見れるはず。Photo:2011/03/22 @浅小井、近江八幡市、滋賀県

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