2010年1月11日月曜日

第百八十二夜/鴨川に現れたヌートリア


 昨年6月、鴨川で巨大ネズミ・ヌートリア(*1)を見かけた。その時は橋の上からで泳ぎ去る姿でおわった。今日は、まじかに見ることができた(胴長45cm、尾長30cmぐらい)。川の中洲の巣穴(3箇所ぐらい確認)から出てきたばかりのようで、軽く泳いだ後しきりに毛づくろをしている(写真上)。毛づくろいが終わるとお尻をたかだかと上げて・・・なんとおしっこだった(写真下)。写真を撮っていると後ろで、巨大ネズミに気づいた人がネコだ!、ビーバー?、カピパラがいる!・・・さまざまな声が聞こえていた。さすがに犬とはいわない、でも大きさは犬ほどもある。さてこのヌートリア、琵琶湖から宇治川・桂川経由でやって来たのか。淀川をさかのぼって来たのか。はたして一頭なのか。興味は尽きないのだ。
*1:原産地:南アメリカの中・南部(チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビア、ブラジル南部)。日本には1907年に上野動物園に初めて輸入された。その後、1939年(昭和14年)に軍用の毛皮獣として150頭が輸入された。第二次世界大戦中は、防寒用の毛皮を採り、肉は食用とするために多数飼育されたが、第二次世界大戦が終わると需要がなくなり、放逐されたり屠殺されたりした。生き残ったものが野生化し、各地で帰化した。毛皮はカワウソのように上質で、カワウソの毛皮と称して売買されたため、カワウソのスペイン語<ヌートリア>がまちがってこの動物の呼び名になったという。Photo:2010/01/11 @鴨川、二条大橋、京都市

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