2010年1月7日木曜日

第百八十一夜/ドングリを食べる鳩・アオバト

 今の季節、鳥達にとって餌を採るのにきびしい季節となる。あるものは木々の枝に残る実を食べ、またあるものは木々の間に隠れる昆虫を、落ち葉の下の土中にミミズを探す。そのような中でアラカシは毎年たくさんのどんぐりを実らせる。アラカシの木下に行けばいくらでもドングリが食べられる。しかし、なにぶん堅いので食べにくい、しかも渋味が強いので味も良くないと思う。そんなドングリを好んで食べる鳥がいる。ドバトのように明るい場所には姿を現さない森に住むアオバトである。写真のアオバトはドングリをそのまま呑み込んでいた。時々、ついばむが呑み込まずに捨てる・・・いまのドングリはゾウムシの仲間の幼虫が抜け出た孔があいているものが多い、そんな不良の実は食べないのかもしれない。たくさん落ちているものから選んで2個3個・・・5個見る見る間に胸の辺りがどんどんふくらむのが判る。ドングリを割らずにそのまま呑み込む、あの堅い実を消化できるなんてすごいなと思う。写真の個体は♀、♂は肩から背にかけて赤褐色の羽色となる。Photo:2010/01/06 @京都御苑、京都市

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