2012年2月24日金曜日

第三百二十夜/ダイサギと言う白鷺

 よく「白鷺」っていうがその名の鳥はいない、よく見かける白いサギをひっくるめて白鷺って言っている。 その中身はダイサギ、チュウサギ、コサギの「大中小」の3種類。みんなまとめてシラサギと呼ばれているように、風貌がどれもにているため、野鳥に興味の無い人は区別して見てない。つまり白い鷺のようなものは全て白鷺なのである。今夜の白鷺は体長は 90cm ほどで、日本ではアオサギと並ぶ最大級のサギ=「ダイサギ(大鷺)」である。全身の羽毛が白色で、雌雄同色。脚と首が非常に長く、くちばしも長い。足は全体が黒い。夏羽ではくちばしが黒くなり、足の基部がわずかに黄色がかる。また胸や背中に長い飾り羽が現れる。眼先が緑がかる婚姻色が現れることもある。冬羽では飾り羽がなく、くちばしが黄色くなる。チュウサギと似るが、チュウサギは体長が小さい。またダイサギはクチバシが長く、また眼下にある口角の切れ込みが眼より後ろまで食い込むことで容易に判別できる。
 チョットややこしいのは、日本国内ではこのダイサギの中に亜種の2種があって、亜種チュウダイサギ(学名 E.a. modesta)が夏鳥として(日本で繁殖して冬は南方へ渡る)、亜種オオダイサギ(学名 E.a. alba)が冬鳥として(中国東北部で繁殖して冬に日本へ渡り越冬する)、それぞれ観察される。夏に見られるのが「中大」、冬に見られるのが「大大」である・・・・が野鳥に興味の無い人は白鷺同様、どうでもいい話なのである。
 だれもがきれいだなと思うのは、この鷺がゆったりと水辺を歩いていたり、舞っている時だと思う。目の前をゆっくりと純白の大きなつばさを広げ飛ぶ姿は本当にきれいなのである。Photo:2012/02/22 @三島池、米原、滋賀県

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