2012年2月8日水曜日

第三百十五夜/葦原を舞うハイイロチュウヒ

 仕事帰りに近江八幡・西の湖のヨシ原に寄る。雪まじりの風、北西からの風がもの凄く強い。遠くに見える工場の煙突から出る煙り(水蒸気?)は、真横にどこまでも流れていた。大きな望遠レンズでチュウヒを狙うバードウォッチャーも今日はそうそうに引き上げていく。午後4時頃、ハイイロチュウヒがどこからとも無く現れた。独特のV型につばさを上げて、畑や水田の地面すれすれ高さ1mぐらいを滑空している。畑の前に障害物(土手や堤防)が現れると一旦、上空に軽く舞い上がり再び降りてくる。時折、急に地面に降りる。獲物のネズミを捕らえたか? 暗くなるにつれ彼らの活動域はヨシ原に移動し、同じような飛行を繰り返していた。一羽、二羽と個体数が増えてくる。午後5時、ヨシ原には七〜八羽以上のチュウヒ、ハイイロチュウヒを見た。少し上空ではノスリが旋回し、近くの電柱にはチョゲンボウが止まる。褐色のチュウヒが時折、ヨシ原に降りる、しかしどこにいるのか判らない。以外に近くから飛び立ち驚く事もある。こちらの「見たい!」という気持ち=気配を察するのか、ヨシの中で用を足していると(気配が消える?)、向い側から現れた。何も出来ず見送るばかり。そんな鳥たちもやがて暗くて見えなくなった、時々ひらりひらりと軽やかに飛ぶのはトラフズクだろう。予想以上に多くの個体を見ることが出来た、こうなったら写真なんてどうでもよくなる。Photo:ハイイロチュウヒ♀ 2012/02/08 @西の湖、近江八幡市

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