2017年9月13日水曜日

第八百七十二夜/ツバメのねぐら入り

 写真ではホコリが舞っているように見えるが、全部ツバメ、しかもレンズで見ることのできる空中一部に過ぎない。果たして何羽いるのか見当もつかないが、遠くから見ると雲が動いているようにも見える程の数。周辺からヨシ原に集まってきたツバメはヨシ原の上を飛びつつどんどん数を増し、旋回を続けながら上空に上がり一挙にヨシ原に急降下する。今日の群れは驚く程の数だったが、その群れも明日にはすっかり消える。南への旅立ちである。興味深いことに、ツバメの群れは減ったかと思うと数日後には北からの群れがやってくるので徐々に姿を消すことになる。20年以上も同じ場所で観察をしている方と知り合えた、お話を伺うと近年はこの数でもめっきり減ったとのことである。住宅難、カラスの増加に寄る被害、そしてかつては家にツバメが巣をかけると縁起がよいと喜ばれたものの近年では糞が汚いと嫌われることも多く巣が撤去されることも少なくない。なんか寂しい気持ちになる。彼らの旅の安全を祈る。Photo:2017/09/13 @近江八幡市、滋賀県

0 件のコメント: