2012年4月25日水曜日

第三百三十二夜/セアカクロキノコバエ

  すっかり暖かくなって樹林地では、ハグロケバエがわんわんと飛び出している。羽化した個体が地面を歩き、梢ではフワフワと舞っている。同じようなケバエが葉に止まっている。こちらは体が赤い種類と思い写真を撮る。最初は気付かなかったのだが頭部の大きさ、触覚の形状でケバエでない事に気付く。体つきは、ガガンボの様でもあり、チュウレンジバチの様でもある。小さな頭部に鮮やかな橙赤色の体、黒い翅が特徴的で触覚と脚が長い。調べるとセアカクロキノコバエと判った。名前から想像できる様に幼虫はキノコ類の菌糸を食べると推定されている。普段は出会っても素通りしてしまうような虫なのだが、ケバエを観ていておまけのごとく気がついた。一度見ると興味が向かう。Photo:2012/04/24 @京都御苑、京都市

2012年4月24日火曜日

第三百三十一夜/テングチョウ

 今日はTシャツ一枚で過ごせる程の暖かな一日。ツマキチョウ、モンシロチョウ、キチョウ、キタテハ、ナミアゲハ、テングチョウなど元気に飛んでいた。エノキの枝先の新芽はすっかり開き始め、そこには産卵をしようとテングチョウが行ったり来たり。ゴマダラチョウの幼虫もそろそろ落ち葉の下から枝先に登りはじめる頃だろうと思う。里ザクラの花も満開、ウワミズザクラとコナラも開花し始めた。テングチョウは今日で3回目の登場です。Photo:2012/04/24  @京都御苑、京都市

2012年4月22日日曜日

第三百三十夜/タヌキのためフン?

京都御苑で見つけた「貯めフン」。習性から察するとタヌキの仕業か? タヌキは行動範囲の中に糞をする場所を決めていて、1頭で約10か所のため糞場があると言われている。今日見つけた「貯めフン」の内容物はほとんど銀杏(イチョウの種)、すごい量である。探してみるとすぐ近くにイチョウの大木がある。それにしてもこれだけの銀杏を食べて体は大丈夫なんだろうか?・・と心配してしまう。 「胃腸」だから大丈夫って? それにしても京都御苑のタヌキは昼間どこに潜んでるのだろうか? Photo:2012/04/22 @京都御苑、京都市

2012年4月13日金曜日

第三百二十九夜/ハナムグリ

 どことなく元気の無いハナムグリ、それもそのはず、よく見ると右側前翅(鞘翅=体を覆っている堅い翅)が一部割れている。鳥に襲われたのかもしれない。完全には割れていないのでこの堅い前翅が身を護ったということか。Photo:2012/04/10 @京都御苑、京都市

2012年4月9日月曜日

第三百二十八/春のキジバト

 所々で落ち葉を掻く音がする。音の主はキジバト。春の繁殖のためのペアリングがどの個体も出来ている。あちらこちらで2羽なかよく落ち葉のなかから木の実や草の種を探し、ついばんでいる。そのうちの小柄な2羽を見ているとどんどんこちらにやってくる、頭を上げて周囲を見ているのでかがんでいるこちらの姿は知っている。じっとしているとなおもこちらにやってきて最後は50cmぐらいの近さまでやってきた。時折こちらを見るがさほど気にせず、落ち葉のなかの餌探しに余念がない。まわりからは、シジュウカラとウグイス、カワラヒワ、イカルのさえずりが聞こえてきた。Photo:2012/04/09 @京都府立植物園

2012年4月7日土曜日

第三百二十七夜/雑木林に棲むサンショウウオ

 今日は滋賀県栗東の里山に行く。街ではサクラが五部咲きというのに、今日は少し肌寒く、あられまで降り出す天気。雑木林の中の路の際に湧水の水たまり。中をのぞくとカスミサンショウウオの卵塊がいくつも水中の小枝にからまっている。ゼリー状のバナナ型の卵塊の中ではオタマジャクシ状の幼生が動いている、今週中にも外に飛び出し泳ぎ始めるだろう。Photo:2012/04/07 @滋賀県栗東市