2008年12月10日水曜日

第四十六夜/モズのはやにえ(早贄)


 アートギャラリーの小さな庭で『モズのはやにえ(早贄)』を見つける。『モズのはやにえ)』とは、モズが捕らえた獲物の小動物を木などの先端にさしておいたもの。庭では高さ2m程度のムクゲの木の枝先に2匹のバッタが刺されていた。果たして冬の保存食として利用するのかは定かではないが、春になる頃にはあまり見つからないことを考えると少しは利用されているかも知れない(もちろん忘れられているものも多い)。はやにえはモズの縄張りとも関係するのか、同じ場所で複数見つかることが多い。今回、見つけたのはコバネイナゴ(上)とオンブバッタ(下)。その他、よく見るメニューは、トカゲ、カエル、オタマジャクシ、イモムシ、カマキリなど。以前、小さなネズミのはやにえも見つけた。変わったものでは小魚、大物としては小鳥もメニューとして上がる。こうなればモズは、日本最小の猛禽類(もうきんるい=タカやワシの仲間)と言ってもおかしくない。【2008/12/10】
Photo 2008/12/10 @近江八幡市ボーダレス・アートギャラリーNO-MAの庭

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