2015年2月3日火曜日

第六百九十一夜/キツネとタヌキ

 すっかり暗くなった葭原(よしはら)近くでホンドキツネ(Vulpes vulpes 英:Common Fox)を観察していた。大きな個体で僕の20mほど前の農道に座っていた。双眼鏡で目が合う、向こうもこちらを見ていた。彼はさあどうしようかなと考えあぐねているよう。多分、彼が通りたい道上に僕がいるのだろう。カメラをカバンから取り出し、キツネを見ると既にいない、一瞬のことである。こちらの動きを良くみていることに驚く、僕を避ける様にして田んぼのあぜ道を通り、再び農道に戻る、僕を避けて通ったことになる。なおも双眼鏡で追うと、彼は川の堤防を歩き、途中でおしっこをし、下手の橋を渡り、やがて町の方角に消えて行った。近くの中華料理店のゴミ捨て場にでもいくのかな? 肉眼ではもう見えないが、双眼鏡で見るとシッポの先の白毛が目立つので暗くても判り易い。さてキツネが去ったすぐ後、今度はホンドタヌキ(Nyctereutes procyonoides viverrinus 英:Japanese Raccoon Dogが葭原から騒がしく現れた、2匹がじゃれ合う様に歩いてる。最初の1匹は僕の存在をまったく知らない様にすぐ足先1mを駆け抜けて行く。それを追ってきた後の1匹は僕に気付き、目の前で葭原に引き返して行った。さて先にすり抜けて行ったタヌキはどうしているかと見ると、少し先で後の1匹を待っていた(写真)。キツネとタヌキ・・・どちらも同じ時間に、同じ道を歩いて来たことは興味深い。Photo:2015/02/03 @西の湖、近江八幡市

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