2015年2月24日火曜日

第七百夜/春近し、旅に備えるツグミ

 足元近くからこちらを見る一羽のツグミ(Turdus eunomus 英:Dusky thrush)。それほど人なれする鳥ではないが、今日の個体は違っていた。決して弱っていたり、餌付けされている個体ではないけれど、1mほどまで近づくことが出来た。彼女(彼かな?)は、地面に聞き耳を立てる様にじっとたたずんでいたかと思うと、時おり落ち葉を除けてエサを探していた。それの繰り返し、おそらく彼らには地面で動く昆虫類やミミズの音が聞こえているのだと思う。約15分、1m前後を付かず離れず、このツグミを観察できた。前から後ろから、右左、ほぼ上からといろいろな角度から写真を撮らせてくれた。しかしこれも長くは続かなかった、それを見ていた他の男性が僕の背後に近寄ってきたのでツグミは樹の上に逃げてしまったからである。僕がカメラを構えながら近づいてもほとんど気にすることなくエサを探していたのにである。なにが彼らをそうさせるのか。不思議なものである。このツグミ達もしばらくすると群れをつくり、北帰の旅につく。Photo:2015/02/24 @京都御苑、京都市

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