2019年4月18日木曜日

第八百三十六夜/イタチ

 滋賀県の湖東の近江八幡市・西の湖のヨシ焼きが例年よりも約1週間遅れて行われた。良質のヨシを育てるために毎年春に行われるヨシ焼きでヨシ原の環境が守られ、結果としてそこに棲むいきものの生息環境が維持されてきた。ヨシ焼きが行われるとカラスやトビやアオサギが周辺より集まって来る。ヨシ原から逃げ出す小動物や逃げ遅れて命を落としたものが目当てである。またトビは煙浴のような行動も行う。今日は、ヨシ原から逃げ出たイタチと遭遇。あぜ道をどんどんこちらの方に走ってきたかと思うとぴたりと立ち止まった。気にしているのは僕の方ではなく、僕の後ろからやってきた散歩のイヌの様だ。イヌもイタチを見つけ吠えた、するとイタチの表情が一変し、、、つまりそれまでゆるく円弧をしていたシッポが真っ直ぐにピント伸びたからその緊張度がわかる。数秒、イヌの方を気にしていたが瞬時に草むらに飛び入った。Photo:2019/04/04 @北之庄沢、近江八幡市、滋賀県
*しばらく休んでいました当ブログを再開します。(2019/04/18)

2018年8月30日木曜日

第八百三十五夜/モノサシトンボ

昆虫の体の形は、いつみても魅力的で不思議だと思う。それはごく普通種のモノサシトンボ(Copera annulata)でも同じ事、長い脚とそこに生える長いトゲ、その長さや向きにも意味がある。シュモクザメの眼の様に左右に張り出す複眼、翅の位置にもすべて意味がある。Photo:20180829 @京都御苑

2018年6月20日水曜日

第八百三十四夜/赤いクワガタ?

鮮やかな朱色の体に、黒い大アゴ、度々噂にされるヒラズゲンイ(Synhoria maxillosa ツチハンミョウ科)特にオスは、頭部と大顎が大きい。本来は、南方系の種類だが、近年、分布を広げ、本州の温暖地でも見られるようになっている。幼虫は、クマバチの巣に寄生(クマバチの幼虫の餌である花粉を食しているらしい)して育つ。成虫の体液にはカンタリジンという有毒物質が含まれ、皮膚に付くと炎症を起こす。子どもの頃、昆虫図鑑の絵を見て、正直なんだかへたくそな絵だな、こんな虫本当にいるのだろうかと思っていた。色といい、どこか体の形のバランスにも欠ける気がしてならなかったことを覚えている。だから京都御苑で初めて見た時は驚いた、目の前にその変な虫が、変なカッコしてとまっていたからだ。クマバチ♀が開ける巣孔の側に日がな1日じっと同じ格好でとまっている。その次の行動が読めない。丸一日付き合えば行動が判るかもしれない・・・ということは何となく判っているものの、まだ彼らにおつきあいしていない。Photo:2018/06/19 @京都御苑

2018年6月19日火曜日

第八百八十三夜/カノコガ

久しぶりの投稿。今の季節、森にいけばどこででも見れる程個体の多いカノコガ( Amata fortunei  ヒトリガ科)、しかも交尾カップルが多い。昼間活動するので人目につくが、その幼虫はスイバ、シロツメグサ、スギナなどどこにでも見つける事ができる植物を食べるが地味すぎてなかなか見つける事ができない。幼虫は生葉だけではなく、枯葉も食べると言うから驚きである。昼間ふらふらと飛ぶのは、余程不味いのか、ハチに擬態しているからだろうか。Photo:2018/06/19 @京都御苑

2018年5月19日土曜日

第八百八十二夜 かわいい幼蛇

蛇と聞くと身のふりかまわず逃げ去る人や持ってるコップを投げるばかりの発作を起こす人もこれは可愛いと言わざる得ないでしょう。アオダイショウの幼蛇です。目がなんとも言えません。Photo:2018/05/16  @西圓寺、日野町、滋賀県

2018年2月26日月曜日

第八百八十一夜/ホオジロガモ

冬鳥達の北帰行が始まった。オオワシの旅立ち間近の姿も見たかったので湖北の山本山に行く。オオワシはいつもの枯れ木にゆったりと止まり、湖面を見ている、頭の中では北帰行の日を考えているのか。湖面でもカモ類がそわそわしている。北帰行の準備行動だろうか、何度もカモ類の群れが飛び交う姿が見れる。ホシハジロ、キンクロハジロに混じり一羽、ホオジロガモ(Bucephala clangulaが混じっていた。こちらと彼の間は結構な距離がある、時おりこちらをみて徐々に遠ざかる。多くのカモ類同様、ホオジロガモも生まれ故郷では狩猟の対処となっているためだろう、冬鳥の多くは警戒心が強い。Photo:2018/02/25 @葛籠尾崎、滋賀県

2018年2月19日月曜日

第八百八十夜/トラツグミ

いきもの調査で訪れた庭園で突然の出会い。トラツグミ(Zoothera daumaにしては陽当たりの良い梅林に出てくるなんて珍しい。近くでも、ツグミ、シロハラも地面で餌探しに忙しい。Photo:2018/02/19 @北野天満宮、京都市

2018年2月6日火曜日

第八百七十九夜/カワアイサ

 水浴び後体を入念にきれいにしたカワアイサ♀(Mergus merganser)が眠たそうにユラリユラリと浮かんでいた。冬越しの季節も後しばらく、渡りのために体力づくりが欠かせないだろうなと思う。Photo:2018/02/06 @高野川、京都市

2018年2月5日月曜日

第八百七十八夜/オカヨシガモ

見慣れないカモを見つける、双眼鏡で見るとオカヨシガモAnas strepera)だった。♂♀それぞれ2羽、つまり2カップルが仲良く寄り添っていた。決して珍しい種類ではないがここ高野川では個体数は少ないと思う。このオカヨシガモの♂は、他の種の♂に比べると大変に地味な色紋様だが、なかなか品があると思う。Photo:2018/02/05 @高野川、京都市

2018年2月2日金曜日

第八百七十七夜/チョウゲンボウ

チョウゲンボウは、てっぺんにとまるのが好きなので遠くからでもその居場所がよく判る。獲物を探しが始まっているようだが、獲物はいない。ようやく見つけた獲物にも逃げられる。Photo:2018/02/02 @西の湖、近江八幡市

2018年2月1日木曜日

第八百七十六夜/メジロとピラカンサ


メジロがピラカンサの真っ赤な実を食べていた。ピラカンサの実はいつも冬の終わり頃までなっていた記憶があるので、そろそろ食べ物が乏しくなってきたのかも知れない。もう少しでビワの花が咲き出すはず、そうなれば大好きな蜜も楽しめる。ピラカンサの実を楽しんでいたメジロだが、ヒヨドリ達がやってきてやむなく中止。メジロとヒヨドリは食べ物においては競合相手、さすがに大きさでは不利。Photo:2018/02/01 @聖護院、京都市

2018年1月31日水曜日

第八百七十五夜/タシギ

高野川にタシギがやってきた。この辺りで見るのは初めて、今日は買い物ついでの散歩で川岸を歩いている時に気付いた。お腹が減っていたのか食事に夢中であまり警戒心が無いようだった。長いクチバシを泥に突っ込んだり、石の下に入れたり・・・クチバシの使い方もゆっくりと観察ができた。こんな時はコンパクトデジカメの存在がありがたい。その他、イカルチドリ、イソシギ、カワアイサ、カワセミ、バン、カモ類が見れた。Photo:2018/01/31 @高野川、京都

2017年12月10日日曜日

第八百七十四夜/コハクチョウの距離感

 滋賀県湖北の山本山にオオワシを見に行く。オオワシが越冬のために山本山にやってくるのは今年で20年目と言う。相変わらず多くのカメラマンで賑わっていたが、当のオオワシは朝から動く事無く、多くのギャラリーは今か今かと飛ぶ瞬間を待っている。オオワシとギャラリーのすぐ横では、120羽を越すコハクチョウたちが水田で草の根を掘り起こし食事に忙しい。オオワシも飛ばず、コハクチョウも飛ばず、おそらくしびれを切らしたのだろう、一人の男性が車道からあぜ道に3メートルほど立ち入りコハクチョウを撮影し始めた。遠くから様子を伺っていると、彼はコハクチョウ摂餌シーンを撮っているのでなく彼らが飛び立つシーンを狙っている事に気付いた。ひょっとすると飛び立たせようと近づいているのかも知れない。コハクチョウ達は彼の存在警戒して、首をあげて摂餌をやめてしまったそして歩いて少しずつ遠ざかるコハクチョウ達、男性はなおもあぜ道から見ている。僕は我慢できずに「ハクチョウ達はあなたのことを警戒して食事をしません。あぜ道に入らず車道から観察てやってください。」とお願いする。不承不承、男性はあぜ道から車道に戻るが、なおもハクチョウの飛び立ちを撮影したいようだ。しかし警戒心を一度感じたハクチョウ達は男性の存在をいやがる様に歩いて遠ざかってしまった、中には飛び立ち移動してしまった個体もいる。車道から見ている分には、10mも離れない所で餌を摂るハクチョウ達彼らが警戒をする距離感と対象物がはっきりとあることを知った。Photo:2017/12/10 @山本山、滋賀県

2017年10月11日水曜日

第八百七十三夜/オサハシブトガラス

オサハシブトガラス(Corvus macrorhynchos 英:Southern Jungle Crow)。日本のハシブトガラス亜種だが、身体はずっと小さく、ドバトとカラスの中間程度、クチバシもあまり湾曲しない。鳴き声も、「キャウキャウ」と 可愛らしい。なかなか知恵もので人の動きを良く見ている、観察していると思うと実は向こうから観察されている感じ。朝夕におびただしい群れが街の上空を飛 ぶ姿は圧巻。@Yangon

2017年9月13日水曜日

第八百七十二夜/ツバメのねぐら入り

 写真ではホコリが舞っているように見えるが、全部ツバメ、しかもレンズで見ることのできる空中一部に過ぎない。果たして何羽いるのか見当もつかないが、遠くから見ると雲が動いているようにも見える程の数。周辺からヨシ原に集まってきたツバメはヨシ原の上を飛びつつどんどん数を増し、旋回を続けながら上空に上がり一挙にヨシ原に急降下する。今日の群れは驚く程の数だったが、その群れも明日にはすっかり消える。南への旅立ちである。興味深いことに、ツバメの群れは減ったかと思うと数日後には北からの群れがやってくるので徐々に姿を消すことになる。20年以上も同じ場所で観察をしている方と知り合えた、お話を伺うと近年はこの数でもめっきり減ったとのことである。住宅難、カラスの増加に寄る被害、そしてかつては家にツバメが巣をかけると縁起がよいと喜ばれたものの近年では糞が汚いと嫌われることも多く巣が撤去されることも少なくない。なんか寂しい気持ちになる。彼らの旅の安全を祈る。Photo:2017/09/13 @近江八幡市、滋賀県

2017年9月12日火曜日

第八百七十一夜/スズメのねぐら入り

 お盆過ぎから多くなってきたヨシ原をねぐら入りするスズメ達。何羽いるのだろうか?日暮れになるにつれどんどん数を増し、ひととおりはしゃいだかと思うとスッとヨシ原に入り静かになる。スズメのねぐら入りが一段落すると今度はツバメがやってくる。Photo:2017/09/12 @近江八幡市、滋賀県

2017年9月10日日曜日

第八百七十夜/秋のタカの渡り

 今年も秋の渡りのシーズンになった。例年いっている渡り観察のポイントに出かけた。当日の天候は申し分無かったが、風がよくないのかなかなか渡ってこない。ツバメやイワツバメの群れが上空流れ、近くの森では小さな群れのサンショウクイが行ったり来たり、彼らも渡りの準備だろう。ようやくサシバ、ハチクマがやってくるが空高い。クマタカが一羽、サシバを従えるように西の空に消えていった。クマタカは悠々と風に舞うように、一方サシバは風を切り進むように飛び去った。Photo:2017/09/09 @高島市、滋賀県

2017年6月12日月曜日

第八百六十九夜/ノスリの子育て 続編

 ノスリの子育て観察。食欲旺盛な3羽の子どものための狩りも大変そうである。獲物はネズミ、モグラが多い、正午をまわると獲物が獲れないのだろうか、急に巣に戻る回数が減る。正午から午後4時頃までは、ほとんど戻ることはなかった。ヒナ達は、時々巣に転がっているネズミを丸呑みしている。親は午前中、エサを頻繁に運び入れ、巣に転がしておくようだ。一番年長のヒナも逞しくなってきた、その表情はすっかり猛禽類の顔である。時おり勢いよく羽ばたきの練習をする。巣立ちも早ければ週はじめにはするのだろうか。営巣中の写真撮影は、一人で、簡易では有るがブラインド布を被りなるべく遠くから、短時間だけとしました。今年の観察は今回が最終日になりそう、3羽の巣立ちを見れないことは残念ですが、きっと上手く巣立ってくれます。 Photo 2017/06/11 @長野県、伊那

2017年6月5日月曜日

第八百六十八夜/ノスリの子育て真っ最中

 ノスリ(Buteo japonicus 英:Eastern Buzzard)の営巣観察。巣は民家から200m程離れたアカマツとカラマツの混合林、林床はササ類を基調にウルシ、コブシ、コナラ、コシアブラな どの亜高木類が生育する明るい林の林縁、アカマツの地表からの高さは約15mほどの二股の枝にあります。昨年と同じ巣を使用しています。巣の上部には、マ ツ、カラマツ、ヒノキ(ヒノキは葉の形状を活かしているのか、巣の縁に敷かれた枝葉は全て裏向きです)の生枝が敷かれています。巣の下には、いくつもの生 枝も落ちていました。またヒナ鳥は糞を勢いよく巣の外側に飛ばすために林床の笹の葉には多くの糞が付いています。
 現地では気付きませんでしたが写真を見るとヒナ鳥は3羽確認できました。親鳥は、早朝より正午まで頻繁にエサを運びましたが、お昼を過ぎると3時頃まで その回数は激減しました。ただしヒナ鳥と親は、時々鳴き交わしをしています。観察中に運ばれたエサは、ネズミ類、モグラ(?)を確認しました。ネズミの場 合は、親が細かく調理した上で与えています(写真1は、ネズミの内蔵を与えています)。一度、親鳥が獲物を巣に運び込んだ後、ひな鳥が自分でひ ろい上げ丸呑みにしようとしていたのは、ヒミズ(モグラに近い小型の哺乳類=手足や尾の特徴より判断)でした。丸呑みにするには少々大きいようでしたが、 時間をかけてなんとか丸呑みにしました(写真2)。ヒミズは夜行性でかつ林床部の落ち葉の下を生活域にしているので、ノスリは林床でも狩りをしていること が想像できます。
 親が飛び去った後、ヒナ鳥は巣材の枝や自らの足指をくわえ遊ぶような行動も見れました。周辺には、ヒヨドリ、カケス、ヤマガラ、キビタキも子育て中ですが、なかでもカケス、ヤマガラは時おりモビング(嫌がらせ、疑攻撃)行動をしていました。
 観察初日は、巣の近くでは音楽イベントが終日開催されていましたが、その時は人や音を気にすることもなく活動していました。しかし翌日、僕が森に入ると 親の警戒は強くなったようです。(写真3 撮影は離れた場所から簡単なブラインドを冠っていましたが、時おりこちらを気にしています)3羽のヒナ鳥の成長 は順調のようで、2週間後には巣立ちを迎えることと思われます。次回は巣立ちの頃に観察にいきます。Photo 2017/06/05 @長野県伊那

2017年5月19日金曜日

第八百六十七夜/ホオジロ

 元気にさえずるホオジロ(Emberiza cioides 英:Meadow Bunting)。近くには、巣立ちヒナを連れたホオジロもいる。知らぬ間にすっかり鳥たちの子育ての季節になっている。ホオジロ、ヒバリ、ウグイス、ツツドリ・・・賑やかな季節。Photo:2017/05/16 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

2017年5月9日火曜日

第八百六十六夜/チュウシャクシギ

 滋賀県では田植えが最も忙しい時期。そのような時期に毎年やってくる旅鳥のチュウシャクシギ(Numenius phaeopus 英:Seven Whistler)8羽が農家の方々の作業をよそに畦で休んでいた。これからは個体数も増え、しばらく休息の日々を送り、シベリアへの旅を再開する。Photo:2017/05/09 @中主町、滋賀県

2017年5月5日金曜日

第八百六十五夜/キビタキの森

 GW中の自然観察会で子ども達を京都北山・花背と滋賀県・朽木の森に案内。今年の春の過ぎるのは遅いようです。キビタキ(Ficedula narcissina 英:Narcissus Flycatcher)の個体も多く、まだペアが出来ていないみたい。それにしてもこんなに個体数を多く見ることができる森もあまりない。その他、サンショウクイ、オオルリ、イカル、ツツドリ、ホトトギス、ホオジロ、カワラヒワ、ミソサザイ、など。Photo:2017/05/05 @朽木の森、高島市、滋賀県

2017年4月14日金曜日

第八百六十四夜/チョウゲンボウ

 桜咲く気持ちのいい日、一羽のチョウゲンボウ(Falco tinnunculus 英:Common Kestrel)が20〜30mの上空でホバリングをして地面の獲物を探していた。時おり急降下を繰り返し、獲物を捕らえる行動が観察できる。獲物と言ってもカエルやバッタ。以前、ある動物園で飼われているチョウゲンボウ(事故で飛べなくなった個体)の一日のエサの量を聞いたことがあり、体重の10%を基準に調整をしていると聞いた。その時の個体のエサは、ウズラ肉で20gだった。トノサマバッタの標準体重は3g程、トノサマガエルなら30g前後だろうから、一日にトノサマバッタなら10匹程、トノサマガエルであれば一匹食べれば良いことになる。Photo:2017/04/14 @平城京跡、奈良市

2017年4月13日木曜日

第八百六十三夜/センダイムシクイ

 
 ヤマザクラの花咲く枝先で「チョビチョビグイー」としきりにさえずるセンダイムシクイ(Phylloscopus coronatus 英:Eastern crowned willow warbler)。 近くにはヤマガラ、エナガ、メジロも虫を探してついばむ。食べ物に関しては競合するので混じることは不利益と思うのだが、彼らの中にはそんなことは関係ない様で、緩やかな混群をつくり樹々を渡り歩く感じ。ひとしきり食べた後は、梢でさえずりを繰り返していた。Photo:2017/04/13 @南禅寺、京都市

2017年4月2日日曜日

第八百六十二夜/春の鷹のわたり サシバ

すっかり春になってしまった。サクラの開花の頃から東南アジア諸国で越冬していた鷹達が故郷に戻ってくる。一番手はサシバ(Butastur indicus 英:Grey-faced Buzzard)達。一昨日の雨で足止めをくったサシバ達がいっきょに流れてくることを期待。風が吹くとまだまだ肌寒い、周辺はサクラも開花していない。風が安定してくると淡路島の方から海を渡って数羽、時には一羽で現れる。風に乗る彼らはあまりにも美しく、驚くほどのスピードで視野から消えていく。ほとんどのタカ達は、どこか一点に吸い寄せられているように僕たち人間が知らない場所へと消え去る。彼らの生まれ故郷の森までは、あと少しの旅程。彼らの旅の無事を祈りつつ春の陽光に感謝した。サシバ達が通り過ぎる眼下には、高倉台団地が広がる。団地に暮らす人たちは、自分達の頭の上での「ワイルドライフ」に想像もつかないだろう。いっそのこと「鷹来台団地」と改名すればいいのに。本日の成果:オオタカ(1)、ツミsp(2)、ノスリ(20)、サシバ(179)。Photo:2017/04/02 @高倉台、神戸市

2017年2月22日水曜日

第八百六十一夜/ウグイス

 ウグイス(Horornis diphone 英:Japanese Nightingale)。鳥に合わせて動けば意外に近くまでよることが出来る。しきりに地面でクモや昆虫を探していた。Photo:2017/02/22  @京都御苑、京都市

2017年2月4日土曜日

第八百六十夜/オシドリ

 オシドリ(Aix galericulata 英:Mandarin duck)・・・なにほどにこの様に美しく着飾るのか? でもこんなに派手なのに、自然の水辺では意外に見つけにくのはなぜだろう。今日は♂3、♀1を観察しました。ゆっくりと観察しようと思った時に近くで子ども達が急に騒いだので彼らは飛び去ってしまった。やはり突然の声や人の動きは苦手らしい。Photo:2017/02/04  @宝ケ池、京都市

2017年2月1日水曜日

第八百五十九夜/ミコアイサ

 カモ類の中で一番特徴深い紋様のミコアイサ(Mergus albellus 英:Smew)。♂はパンダ風の紋様にモヒカンへアー。今年の西の湖には、例年よりも飛来数が多いようです。他の種よりも警戒心が強い様で、すぐに遠くに泳ぐか、飛び去ってしまう。Photo:2017/02/01 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

2017年1月29日日曜日

第八百五十八夜/山本山のオオワシ

 琵琶湖湖畔の山本山のオオワシ(Haliaeetus pelagicus 英:Steller's sea eagle)。今日も元気に舞っていました。鳥撮りカメラマン約100人。オオワシの棲む斜面に、ノスリ、オオタカ、ハヤブサも舞ってくれました。彼 女の北帰行の日も近そうです。彼女から見れば、自分に向けられた大きな望遠レンズは黒く光る百丁の銃口か?幸いにも松葉が彼女の姿を隠してくれるのでカメ ラマンとの距離は確保されていました。Photo:2017/01/29 @山本山、滋賀県長浜市

2017年1月25日水曜日

第八百五十七夜/ヒヨドリとマンリョウ

 大寒も過ぎ、そろそろエサも少なくなってきた。公園や庭ではマンリョウやタラヨウやナンテンなど樹々が赤い実を残す。僕は赤い実が美味しそうと思うのだが、鳥達にとっての美味しそうな色実は別な様で、黒紫色のネズミモチなどが好物である。だから赤い実は冬の最後の頃、2月に入ってから食べるようである。これは不味いのか、それともその頃にならないと熟さないのかは判らない。少なくともこれらの赤い実の中ではナンテンは最後に食べられる。今日はヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis 英:Brown-eared Bulbul)がマンリョウやタラヨウの美を食べていた。Photo:2017/01/25  @南禅寺、京都市