2013年1月29日火曜日

第四百三十九夜/シジュウカラのコツコツ

 森を歩くと頭上からかすかに「コッコッコッ・・」と音がした。見上げるとシジュウカラ(Parus minorが何かを両足に挟みクチバシで割る音だった。
 子どもの頃、伏見稲荷の参道でおみくじを引くヤマガラを見たことがある。お金を小さな賽銭箱に入れると、ヤマガラが緋毛せんの台の上に据えられた小さな社の鈴をクチバシで2度、3鳴らし、扉を開け、中からおみくじを取り出す。そのおみくじを止まり木の上で足で挟み封を切り、こちらまで持って来ると言う芸だった。どうやって仕込んだのだろうと、何度見てもそれは不思議で、仕草はとてもかわいかった。
 ヤマガラもシジュウカラもこのような行動はフィールドで盛んに見ることができる。野鳥の行動をうまく利用したとは言え・・・どうやって芸として仕込んだのか? 残念ながら今はこんなおみくじを見ることは出来ない。Photo:2013/01/29 @京都御苑、京都市

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