2017年10月11日水曜日

第八百七十三夜/オサハシブトガラス

オサハシブトガラス(Corvus macrorhynchos 英:Southern Jungle Crow)。日本のハシブトガラス亜種だが、身体はずっと小さく、ドバトとカラスの中間程度、クチバシもあまり湾曲しない。鳴き声も、「キャウキャウ」と 可愛らしい。なかなか知恵もので人の動きを良く見ている、観察していると思うと実は向こうから観察されている感じ。朝夕におびただしい群れが街の上空を飛 ぶ姿は圧巻。@Yangon

2017年9月13日水曜日

第八百七十二夜/ツバメのねぐら入り

 写真ではホコリが舞っているように見えるが、全部ツバメ、しかもレンズで見ることのできる空中一部に過ぎない。果たして何羽いるのか見当もつかないが、遠くから見ると雲が動いているようにも見える程の数。周辺からヨシ原に集まってきたツバメはヨシ原の上を飛びつつどんどん数を増し、旋回を続けながら上空に上がり一挙にヨシ原に急降下する。今日の群れは驚く程の数だったが、その群れも明日にはすっかり消える。南への旅立ちである。興味深いことに、ツバメの群れは減ったかと思うと数日後には北からの群れがやってくるので徐々に姿を消すことになる。20年以上も同じ場所で観察をしている方と知り合えた、お話を伺うと近年はこの数でもめっきり減ったとのことである。住宅難、カラスの増加に寄る被害、そしてかつては家にツバメが巣をかけると縁起がよいと喜ばれたものの近年では糞が汚いと嫌われることも多く巣が撤去されることも少なくない。なんか寂しい気持ちになる。彼らの旅の安全を祈る。Photo:2017/09/13 @近江八幡市、滋賀県

2017年9月12日火曜日

第八百七十一夜/スズメのねぐら入り

 お盆過ぎから多くなってきたヨシ原をねぐら入りするスズメ達。何羽いるのだろうか?日暮れになるにつれどんどん数を増し、ひととおりはしゃいだかと思うとスッとヨシ原に入り静かになる。スズメのねぐら入りが一段落すると今度はツバメがやってくる。Photo:2017/09/12 @近江八幡市、滋賀県

2017年9月10日日曜日

第八百七十夜/秋のタカの渡り

 今年も秋の渡りのシーズンになった。例年いっている渡り観察のポイントに出かけた。当日の天候は申し分無かったが、風がよくないのかなかなか渡ってこない。ツバメやイワツバメの群れが上空流れ、近くの森では小さな群れのサンショウクイが行ったり来たり、彼らも渡りの準備だろう。ようやくサシバ、ハチクマがやってくるが空高い。クマタカが一羽、サシバを従えるように西の空に消えていった。クマタカは悠々と風に舞うように、一方サシバは風を切り進むように飛び去った。Photo:2017/09/09 @高島市、滋賀県

2017年6月12日月曜日

第八百六十九夜/ノスリの子育て 続編

 ノスリの子育て観察。食欲旺盛な3羽の子どものための狩りも大変そうである。獲物はネズミ、モグラが多い、正午をまわると獲物が獲れないのだろうか、急に巣に戻る回数が減る。正午から午後4時頃までは、ほとんど戻ることはなかった。ヒナ達は、時々巣に転がっているネズミを丸呑みしている。親は午前中、エサを頻繁に運び入れ、巣に転がしておくようだ。一番年長のヒナも逞しくなってきた、その表情はすっかり猛禽類の顔である。時おり勢いよく羽ばたきの練習をする。巣立ちも早ければ週はじめにはするのだろうか。営巣中の写真撮影は、一人で、簡易では有るがブラインド布を被りなるべく遠くから、短時間だけとしました。今年の観察は今回が最終日になりそう、3羽の巣立ちを見れないことは残念ですが、きっと上手く巣立ってくれます。 Photo 2017/06/11 @長野県、伊那

2017年6月5日月曜日

第八百六十八夜/ノスリの子育て真っ最中

 ノスリ(Buteo japonicus 英:Eastern Buzzard)の営巣観察。巣は民家から200m程離れたアカマツとカラマツの混合林、林床はササ類を基調にウルシ、コブシ、コナラ、コシアブラな どの亜高木類が生育する明るい林の林縁、アカマツの地表からの高さは約15mほどの二股の枝にあります。昨年と同じ巣を使用しています。巣の上部には、マ ツ、カラマツ、ヒノキ(ヒノキは葉の形状を活かしているのか、巣の縁に敷かれた枝葉は全て裏向きです)の生枝が敷かれています。巣の下には、いくつもの生 枝も落ちていました。またヒナ鳥は糞を勢いよく巣の外側に飛ばすために林床の笹の葉には多くの糞が付いています。
 現地では気付きませんでしたが写真を見るとヒナ鳥は3羽確認できました。親鳥は、早朝より正午まで頻繁にエサを運びましたが、お昼を過ぎると3時頃まで その回数は激減しました。ただしヒナ鳥と親は、時々鳴き交わしをしています。観察中に運ばれたエサは、ネズミ類、モグラ(?)を確認しました。ネズミの場 合は、親が細かく調理した上で与えています(写真1は、ネズミの内蔵を与えています)。一度、親鳥が獲物を巣に運び込んだ後、ひな鳥が自分でひ ろい上げ丸呑みにしようとしていたのは、ヒミズ(モグラに近い小型の哺乳類=手足や尾の特徴より判断)でした。丸呑みにするには少々大きいようでしたが、 時間をかけてなんとか丸呑みにしました(写真2)。ヒミズは夜行性でかつ林床部の落ち葉の下を生活域にしているので、ノスリは林床でも狩りをしていること が想像できます。
 親が飛び去った後、ヒナ鳥は巣材の枝や自らの足指をくわえ遊ぶような行動も見れました。周辺には、ヒヨドリ、カケス、ヤマガラ、キビタキも子育て中ですが、なかでもカケス、ヤマガラは時おりモビング(嫌がらせ、疑攻撃)行動をしていました。
 観察初日は、巣の近くでは音楽イベントが終日開催されていましたが、その時は人や音を気にすることもなく活動していました。しかし翌日、僕が森に入ると 親の警戒は強くなったようです。(写真3 撮影は離れた場所から簡単なブラインドを冠っていましたが、時おりこちらを気にしています)3羽のヒナ鳥の成長 は順調のようで、2週間後には巣立ちを迎えることと思われます。次回は巣立ちの頃に観察にいきます。Photo 2017/06/05 @長野県伊那

2017年5月19日金曜日

第八百六十七夜/ホオジロ

 元気にさえずるホオジロ(Emberiza cioides 英:Meadow Bunting)。近くには、巣立ちヒナを連れたホオジロもいる。知らぬ間にすっかり鳥たちの子育ての季節になっている。ホオジロ、ヒバリ、ウグイス、ツツドリ・・・賑やかな季節。Photo:2017/05/16 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

2017年5月9日火曜日

第八百六十六夜/チュウシャクシギ

 滋賀県では田植えが最も忙しい時期。そのような時期に毎年やってくる旅鳥のチュウシャクシギ(Numenius phaeopus 英:Seven Whistler)8羽が農家の方々の作業をよそに畦で休んでいた。これからは個体数も増え、しばらく休息の日々を送り、シベリアへの旅を再開する。Photo:2017/05/09 @中主町、滋賀県

2017年5月5日金曜日

第八百六十五夜/キビタキの森

 GW中の自然観察会で子ども達を京都北山・花背と滋賀県・朽木の森に案内。今年の春の過ぎるのは遅いようです。キビタキ(Ficedula narcissina 英:Narcissus Flycatcher)の個体も多く、まだペアが出来ていないみたい。それにしてもこんなに個体数を多く見ることができる森もあまりない。その他、サンショウクイ、オオルリ、イカル、ツツドリ、ホトトギス、ホオジロ、カワラヒワ、ミソサザイ、など。Photo:2017/05/05 @朽木の森、高島市、滋賀県

2017年4月14日金曜日

第八百六十四夜/チョウゲンボウ

 桜咲く気持ちのいい日、一羽のチョウゲンボウ(Falco tinnunculus 英:Common Kestrel)が20〜30mの上空でホバリングをして地面の獲物を探していた。時おり急降下を繰り返し、獲物を捕らえる行動が観察できる。獲物と言ってもカエルやバッタ。以前、ある動物園で飼われているチョウゲンボウ(事故で飛べなくなった個体)の一日のエサの量を聞いたことがあり、体重の10%を基準に調整をしていると聞いた。その時の個体のエサは、ウズラ肉で20gだった。トノサマバッタの標準体重は3g程、トノサマガエルなら30g前後だろうから、一日にトノサマバッタなら10匹程、トノサマガエルであれば一匹食べれば良いことになる。Photo:2017/04/14 @平城京跡、奈良市

2017年4月13日木曜日

第八百六十三夜/センダイムシクイ

 
 ヤマザクラの花咲く枝先で「チョビチョビグイー」としきりにさえずるセンダイムシクイ(Phylloscopus coronatus 英:Eastern crowned willow warbler)。 近くにはヤマガラ、エナガ、メジロも虫を探してついばむ。食べ物に関しては競合するので混じることは不利益と思うのだが、彼らの中にはそんなことは関係ない様で、緩やかな混群をつくり樹々を渡り歩く感じ。ひとしきり食べた後は、梢でさえずりを繰り返していた。Photo:2017/04/13 @南禅寺、京都市

2017年4月2日日曜日

第八百六十二夜/春の鷹のわたり サシバ

すっかり春になってしまった。サクラの開花の頃から東南アジア諸国で越冬していた鷹達が故郷に戻ってくる。一番手はサシバ(Butastur indicus 英:Grey-faced Buzzard)達。一昨日の雨で足止めをくったサシバ達がいっきょに流れてくることを期待。風が吹くとまだまだ肌寒い、周辺はサクラも開花していない。風が安定してくると淡路島の方から海を渡って数羽、時には一羽で現れる。風に乗る彼らはあまりにも美しく、驚くほどのスピードで視野から消えていく。ほとんどのタカ達は、どこか一点に吸い寄せられているように僕たち人間が知らない場所へと消え去る。彼らの生まれ故郷の森までは、あと少しの旅程。彼らの旅の無事を祈りつつ春の陽光に感謝した。サシバ達が通り過ぎる眼下には、高倉台団地が広がる。団地に暮らす人たちは、自分達の頭の上での「ワイルドライフ」に想像もつかないだろう。いっそのこと「鷹来台団地」と改名すればいいのに。本日の成果:オオタカ(1)、ツミsp(2)、ノスリ(20)、サシバ(179)。Photo:2017/04/02 @高倉台、神戸市

2017年2月22日水曜日

第八百六十一夜/ウグイス

 ウグイス(Horornis diphone 英:Japanese Nightingale)。鳥に合わせて動けば意外に近くまでよることが出来る。しきりに地面でクモや昆虫を探していた。Photo:2017/02/22  @京都御苑、京都市

2017年2月4日土曜日

第八百六十夜/オシドリ

 オシドリ(Aix galericulata 英:Mandarin duck)・・・なにほどにこの様に美しく着飾るのか? でもこんなに派手なのに、自然の水辺では意外に見つけにくのはなぜだろう。今日は♂3、♀1を観察しました。ゆっくりと観察しようと思った時に近くで子ども達が急に騒いだので彼らは飛び去ってしまった。やはり突然の声や人の動きは苦手らしい。Photo:2017/02/04  @宝ケ池、京都市

2017年2月1日水曜日

第八百五十九夜/ミコアイサ

 カモ類の中で一番特徴深い紋様のミコアイサ(Mergus albellus 英:Smew)。♂はパンダ風の紋様にモヒカンへアー。今年の西の湖には、例年よりも飛来数が多いようです。他の種よりも警戒心が強い様で、すぐに遠くに泳ぐか、飛び去ってしまう。Photo:2017/02/01 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

2017年1月29日日曜日

第八百五十八夜/山本山のオオワシ

 琵琶湖湖畔の山本山のオオワシ(Haliaeetus pelagicus 英:Steller's sea eagle)。今日も元気に舞っていました。鳥撮りカメラマン約100人。オオワシの棲む斜面に、ノスリ、オオタカ、ハヤブサも舞ってくれました。彼 女の北帰行の日も近そうです。彼女から見れば、自分に向けられた大きな望遠レンズは黒く光る百丁の銃口か?幸いにも松葉が彼女の姿を隠してくれるのでカメ ラマンとの距離は確保されていました。Photo:2017/01/29 @山本山、滋賀県長浜市

2017年1月25日水曜日

第八百五十七夜/ヒヨドリとマンリョウ

 大寒も過ぎ、そろそろエサも少なくなってきた。公園や庭ではマンリョウやタラヨウやナンテンなど樹々が赤い実を残す。僕は赤い実が美味しそうと思うのだが、鳥達にとっての美味しそうな色実は別な様で、黒紫色のネズミモチなどが好物である。だから赤い実は冬の最後の頃、2月に入ってから食べるようである。これは不味いのか、それともその頃にならないと熟さないのかは判らない。少なくともこれらの赤い実の中ではナンテンは最後に食べられる。今日はヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis 英:Brown-eared Bulbul)がマンリョウやタラヨウの美を食べていた。Photo:2017/01/25  @南禅寺、京都市

2017年1月19日木曜日

第八百五十六夜/オオタカ

 最近、オオタカの目撃数が増えてきた。寒さの影響で平地に降りて来たのか、自分の意識が「タカ目」になってきたのだろうか。今日見たオオタカ(Accipiter gentilis 英:Northern Goshawk)は、水辺のカモを狙うが失敗。それをカラスに見つかり、その後、数羽のカラスに騒がれ・追われキリの大木の枝の絡まる箇所にようやく身を隠し逃れた。Photo:2017/01/19 @守山、滋賀県

2017年1月12日木曜日

第八百五十五夜/ノスリ

 雑木林を背にする田畑の環境がよく似合うノスリ(Buteo japonicus 英:Eastern Buzzard)。しきりに獲物を探す様な飛翔を繰り返していた。Photo:2017/01/12 @日野町、滋賀県

2016年12月29日木曜日

第八百五十四夜/ハジロカイツブリとカワセミ

 真っ赤目をしたカイツブリ、はたしてこの赤い眼で見る風景はどんなんだろう? 興味深いことにハジロカイツブリ(Podiceps nigricollis 英:Black-necked Grebe)が魚を捕るために潜るとどこからともなくカワセミがやってきます。カイツブリに驚いた小魚が水面に上がってきたところをダイビングして獲っていました。一方のカイツブリは、カワセミのダイビングに驚き逃げる、するとまた魚が上がってくる・・・面白い光景でした。2016/12/28 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

2016年12月28日水曜日

第八百五十三夜/ハヤブサの狩りに立ち会う


 年内最後の西の湖フィールドワーク。昼食を摂っていると近くの水面からケリのけたたましい鳴き声が聞こえた・・・そちらの方に目をやるとハヤブサ(Falco peregrinusPeregrine 英:Falcon)がケリを水面に追いつめている。ケリは泳げないので水面に蹴り落してから捕えようというのだろうか。しかしケリも水面に落ちるわけにはいかないし、ケリの飛翔能力もすごい。ハヤブサが二度三度と追い込むが捕らえられない。そこでケリが取った行動に驚く、偶然かもしれないがこちらの方に逃げてくる、2mほどのところまで飛んで来てすぐ近くの草地に落ちる。さすがのハヤブサもここまでは追えない。あきらかにハヤブサはケリと人間の位置を知っている、頭の上を舞ってケリが飛び出すのを待っているようだった。僕がケリの方に近づくと、ケリが飛び出す。ハヤブサはすかさずケリを追うが、寸前のところでケリはヨシ原に逃げ込み難を逃れた。滅多に見ることが出来ないシーンが今年最後のフィールドワークの想い出となった。2016/12/28 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

2016年9月12日月曜日

第八百五十二夜/湖畔の柳に舞うコムラサキ

 湖畔の柳の樹冠でコムラサキ(Apatura metisの♂がテリトリー争いを頻繁にくり返していた。こんなに個体数が多いのは見た事が無かった。枝先の1頭が、テリトリーに進入して来た他個体を追ったかと思うとまわりからも別個体が参戦し、時には5頭が追いかけっこをしている。時にはコムラサキにゴマダラチョウやイチモンジセセリまでもが参戦するが、このときは長くは続かない。日が暮れてようやく1頭が低い枝に止まりクールダウンをするかごとくゆっくりと翅をひろげたり閉じたりしていた。深い紫色に輝く翅が美しい。Photo:2016/09/07 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

第八百五十一夜/毛虫を食べるツツドリ

春にやって来たツツドリ(Cuculus saturatus 英:Oriental Cuckoo)、秋の渡り途中にも立ち寄ってくれた。湖畔に植えられているソメイヨシノに大発生のサクラ毛虫(モンクロシャチホコガの幼虫)をぱくぱくと食べている。毛虫の大発生の時期と秋の渡りの時期がぴったし合っている。お盆過ぎよりやって来たツツドリ達は約2週間、毛虫をしっかりと食べて体力をつけ南の国へと旅立った。Photo:2016/09/01 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

2016年9月5日月曜日

第八百五十夜/モンキアゲハ

 には不思議な一瞬と言うのがあって、今日はまさにそれ。ハチクマ(タカの1種)の秋の渡りが始まりそうな季節、新しくフィールドを探していたがいい場所が見つからず、疲れ果てて森の中にたたずんでいた。そんな僕を励ますかの様に1匹のモンキアゲハ(Papilio helenus)がどこからとも無くやって来て、手が届くほどにある葉上に休んだ。僕に一枚だけ写真を撮る事を許すと森の中を流れるように飛び去った。不思議な時間だった、ありがとう。Photo:2016/09/04 @岩間山、滋賀県

2016年7月26日火曜日

第八百四十九夜/ウチワヤンマ

 ウチワヤンマ(Sinictinogomphus clavatusのペア。谷戸を見渡すことが出来る枝先にテリトリーを張る。上が♂、下が♀。Photo:2016/07/24 @井上、栗東、滋賀県

2016年5月30日月曜日

第八百四十八夜/ヒメアシナガコガネ

 地面を歩く小さな美しい黄色のコガネムシを見つける。始めて見る種類、図鑑でヒメアシナガコガネ(Ectinohoplia obductaと判る。確かに後脚の長さが特徴的。Photo:2016/05/30 @ 伊那、長野県

2016年5月29日日曜日

第八百四十七夜/ノスリの巣

 仕事先で訪れた森にノスリ(Buteo japonicusの巣を見つけた。谷に入ってからノスリの姿と声がしきりにしていた、やがてカケスが激しく鳴きはじめた・・・それほど太くないアカマツの枝にそれはあった。しばらくするとノスリが現れ2羽のヒナにエサを与え飛び去った。身を隠しながら観察すると時おり白い羽のヒナが尻を巣の縁に突き出し糞をするのも見えた。巣のある木の下は、ヒナの糞が笹の葉に沢山ついていた。巣の中には、カラマツやアカマツの新鮮な枝葉が敷かれているようだ。それらの枝葉は定期的に交換されるのだろう、巣の下には枝葉が落ちていた。時おり激しくなくカケスも近くの木に巣をかけていた、距離にしてノスリの巣から10m少し離れていた。機会があればもう一度、巣立ちの頃に訪れたい。Photo:2016/05/28 @伊那、長野県

2016年5月17日火曜日

第八百四十六夜/ベニシジミ

 ヨシ原近くで見つけたベニシジミ(Lycaena phlaeas 英:Small Copper, Common Copper)。ヨシ原あたりは意外に蝶の種類が少ない。ベニシジミ、ナミアゲハ、ナガサキアゲハ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、モンシロチョウ、モンキチョウなど。Photo:2016/05/14 @西の湖、安土町、近江八幡市

2016年5月16日月曜日

第八百四十五夜/多芸なオケラ

 田に水が引かれ慌てて地表に出て来たケラ(ケラ科 Gryllotalpa orientalis。この昆虫なかなかな多芸持ちで、泳ぎ飛び、土中を掘り進むことができる。さらに鳴くこともできる。こんな多芸な昆虫他にいるかな? Photo:2016/05/14 @安土町、近江八幡市、滋賀県

2016年5月15日日曜日

第八百四十四夜/オオヨシキリ

 ヨシ原を歩くと、さまざまな鳥の子育てを見ることが出来る。ケリ、バン、ハシボソガラス、トビ・・・そして夏のヨシ原の主人等とも言えるオオヨシキリ(ヨシキリ科Acrocephalus arundinaceus 英:Great reed warbler)。なかでもオオヨシキリの個体数の多さに驚く。Photo:2016/05/14 @西の湖、近江八幡市、滋賀県